手巻きの機械式腕時計とは
高級腕時計の中でも、「機械式腕時計」が注目されています。普段、皆さんが使っている、あるいは想像する一般的な腕時計は、電池で動く「クォーツ式時計」と呼ばれているものです。それに対して、機械式腕時計は、「ゼンマイ」で動きます。そして、機械式腕時計も、「手巻」のものと「自動巻」のものに分類されます。いずれも、昔ながらの伝統的なものです。
「ゼンマイを巻く」という説明でお分かりかもしれませんが、手巻きの機械式腕時計は、想像通り、手間がかかる代物です。さらに、時計の精度という点でも、クォーツ式時計に比べると誤差が生まれやすいです。機械式腕時計は、数日で分単位の誤差が生まれます。さらに、機械式腕時計は定期メンテナンスも必要で、分解して掃除、部品の交換などを行うため、料金は数万円かかることもあります。
手巻き機械式時計でゼンマイを巻く魅力
とても手間のかかる手巻きの機械式腕時計ですが、高級腕時計の中でもとても人気があります。その人気の理由は、手巻きの機械式腕時計は「伝統工芸品」としての魅力があるからです。職人がひとつずつ複雑な機構を作り上げていく工程も含めて、昔ながらの伝統を味わえる喜びがあります。
そして、機械式腕時計は、メンテナンスをきっちり行っていれば、とても長持ちさせることができます。ブランドにもよりますが、世代を超えて使用し続けることもできます。
そして手巻きの魅力は、「毎日巻く」楽しみです。大切な腕時計と毎日向き合う時間を作ることが一番の魅力とも言えます。手巻き独特の「カチカチ」と鳴る音も、ファンにとっては大事な要素です。